【報告】第15回社員総会(2023年度)

 6月14日(水)午後1時から地域福祉施設「ちどり」会議室において、参集型で開催しました。

≪会長挨拶より≫
 コロナ禍であっても、ZOOMによるオンライン会議で運営委員会及び後見事業部会の活動を継続してきた。活動を止めなかったことによる蓄積ができてきていると感じます。特に、法人後見の活動においては、親の老後に生じるであろう本人の入院、手術、親自身の終活といった経験を積みました。今期は、その経験を体系的に整理し、より役に立つ情報の発信に努めたいと思っています。

≪議事≫
第1号議案 2022年度 事業報告について
第2号議案 2022年度 決算報告について
第3号議案 2022年度 監査報告について
第4号議案 2023年度 事業計画について
第5号議案 2023年度 予算について
その他

*議事につきましては、出席者全員の賛成で承認されました。

…2023年度事業計画…

【運営】
○権利擁護に関する情報や見解などを市民に発信していくことを検討する。
○後見人の受託を増加させるのではなく、情報発信に努める。
○対面での相談会等の機会を設ける。
○活動を支える会員が、それぞれにできる役割を分担する。
○運営事務を効率化して、安定した運営を検討する。

【広報に係る事業】 (ホームページの運用)
○権利擁護にかかる情報等を随時掲載する。
○「折々のコラム」を随時掲載する。
○「模擬相談会(研修会)」や「たかつコミュニティフレンド」のお知らせ・報告など当会の活動を掲載する。

【権利擁護に係る事業】
(市民啓発活動)
 模擬相談会:昨年に引き続き「困った時に対応するために」というテーマで開催する。

(要請活動)
 必要とされる制度改革等について、市民啓発活動等からの成果を活かし親の会などとも連携して行政等に要請活動を行う事を検討する。

(相談事業)
○市民啓発事業の機会などに個別な相談に応じる。
○その他、個別な相談があれば応じる。

(内部学習会)
今年のテーマ:知的・発達障害の人が病気になった時の通院・入院での課題
後見部会及び運営委員会の中で意見交換し、それを模擬相談会及び要請活動等に活かしていく。

(外部団体等との連携)
全国権利擁護支援ネットワークに所属(AS-J:アスネット-ジャパン)

(その他の活動)
必要に応じて検討する。

【生活支援に係る事業】
令和5年度たかつコミュニティフレンド事業計画
活動は6月と12月を除く年10回の予定

活動の拠点を地域福祉施設「ちどり」会議室とし、年2回調理等を行う予定。

【法定後見に係る事業】
1. 法人後見の継続

 受任している法定(法人)後見案件(4件)について、引き続き、本人の意思を十分に尊重し、法律で求められる財産管理や契約行為などに付随する身上保護のみに限定せず、関係機関などと連携して、柔軟かつ積極的に活動する。
2. 後見(単独)の後見活動について、今年度は、とくに住まいの確保の問題を中心にして意見交換・情報共有し、後見活動の限界や課題などをまとめる。
3. 4件の案件について
(1)家族と法人が複数後見の形で受任し、徐々に家族の思い・本人の特性などを法人後見人が受け継いでいく類型
(2)本人の健康問題、本人の「行動障害」と言われる行動、住まいの確保、家族との関係など、対応困難な問題が満載な類型
(3)福祉サービスの選択、健康維持、財産管理といった典型的な後見業務を丁寧に遂行していく類型
(4)本人の欲求及びそれに基づく行動を引出し、その実現に向けて支援するという、いわば自己実現に向けた後見活動という要素の濃い類型、といった形で整理して、それぞれに関する留意点をまとめていく作業を始めたい。
4. 成年後見制度利用の相談が入った場合に(当法人が受入れ不能のときのために)受任先として紹介できる個人や法人を確保すべく努力する。
5. 現在、行っている「ワン・ドライブ」による後見活動に関する情報共有について、容量や情報保護などの面で改善すべく、引き続き努力する。
6. 部会員を増やす努力をする。
7. 成年後見制度の在り方・問題点について、当法人の具体的な法人後見活動を通して、考察する。
8. 全国権利擁護支援ネットワーク(ASJ)に参加する。
9. かながわ法人後見連絡会に参加する。